『かたるかたり-志ん輔出世怪噺』

katarukatari

江戸の落語家、古今亭志ん輔は真打ちになったというのに、ちっともウケナイ。ライバルが喝采を浴びる姿をみながら、ふらりと真夜中の不忍池にやってきた。
そこで「安兵衛狐」の一席を、知らず知らずのうちに稽古をし始める。
と、コロリと転がり出た狐と狸の子ども。2匹もまた化け方に悩んでいた。
志ん輔が語る落語のなかの登場人物を実在の狐だと勘違いした2匹は、志ん輔に、その狐のおじさんに会わせてくれとせがむ。しぶしぶ落語に登場する長屋に2匹を連れて行った志ん輔は、そこに落語のなかにしかいないはずのおじさんが住んでいたことに驚く。
長屋からの帰り道に、辻斬りに襲われた手代の命を救ったことから、江戸で頻発する、若い娘のかどわかし(誘拐事件)の謎を追うことに。かどわかしの舞台裏では、結界を破って江戸の町に侵襲しようとたくらむ妖怪たちのワナが待っていた。志ん輔の落語は、江戸の町を救えるのか。全1話。詳細はこちら>>

『夢魔の街-陰陽師・石田千尋の事件簿』

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丸の内OLの梓は、不眠症と悪夢に悩まされていた。親友のOLが事故に遭う夢。上司が刺殺される夢。そして東京が壊滅する夢。不眠症ゆえに遅刻が多い梓。今朝も遅刻出勤すると、上司がいない。刺されて殺されたのだという。「夢が現実に」と梓は息をのむ。親友のOLが事故に遭う。すると次に起こるのは……。陰陽師・石田千尋は梓に夢魔が取り憑いていることを見破るが、その夢の裏側では、テロリストたちが東京の破壊を計画していた。千尋と小島は、東京を、そして梓の心を救うことができるのか。
第1作で登場した武田刑事も加わって、夢魔とテロリストを迎え撃つ。全3話。詳細はこちら>>

『花神の都―陰陽師・石田千尋の事件簿』

kashinnomiyako

いつになく桜の開花が遅い京都の町で、原因不明の耳鳴りとめまいで倒れる人が続出した。
救急搬送されてくる患者に、この世ならざる気配を察した中根医師は、陰陽師・石田千尋に事件の解決を依頼する。まだあどけなさが残る舞子の少女を案内役に、千尋と小島は京都の町に仕掛けられた呪術をほどくべく、陰陽術で立ち向かう。
そこに待っていた歴史上の人物とは。そして舞子の少女の哀しい過去を、千尋は救うことができるのか。同時収録の「陰と陽」は、千尋と小島が出会った日を振り返るエピソードⅠ。全2話。詳細はこちら>>

『噺家侍』

hanashikazamurai

幕末の江戸の町に、今宵も寄席太鼓がひびく。
客のお目当ては、三遊亭円朝の怪談話「真景累ヶ淵」だ。
小銀杏髷に、朱色の襦袢。黒紋付きの二枚目噺家、円朝の語り芸が冴え渡る。
じつは円朝は武士を捨てて、落語家になった父親の跡継。扇子を剣に持ち替えればめっぽう強い。
幼なじみの町同心、牧野圭之介を助けて、江戸の怪事件に立ち向かう。
耳の聞こえない町娘のために、ひとはだ脱いだことが、江戸の町を震えあがらせた闇の侍たちの正体をあばくことに。罠と知りながら、吾妻橋に駆けてゆく円朝はどんな敵と斬り合うのか。
ラストの円朝が語る落語の一席ですべての謎が解き明かされる。人情噺を小説化した物語。全1話。詳細はこちら>>

『鬼が哭く―陰陽師・石田千尋の事件簿』

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シリーズ第2作。千尋と小島は、依頼を受けて徳島県・祖谷渓のホテルの若い料理人の除霊に向かう。霊が祓われた後に、まさか里人たちを襲う災害が待ち受けているとは誰も想像していなかった。
「また悠太(ゆうた)がやったんか…鬼っ子めが」
突然の山火事。そこにはまだ幼い裕太の姿が。この一年、材木の崩落や燃料輸送車の横転事故など大事故が相次いだが、現場には必ず悠太がいた。少年の血にまつわる秘密が明らかになり、真相が圧倒的な感動を呼び覚ます。壮大なる魂の救済の物語。全3話。詳細はこちら>>

『東京百鬼―陰陽師・石田千尋の事件簿』

tokyohyakki

平成の陰陽師・石田千尋を主人公に、完全フィクションの現代小説として執筆。
救いを求める多くの魂に向き合う姿と、奇想天外なストーリーで多くの読者の支持を集める。
冒険と愛と生きるとは何かを問う作品。石田千尋の秘書の小島幹大のファンも多い。全5話。詳細はこちら>>